洋書:SOMEDAY ANGELINE

こんにちはオクトパスです!
今回紹介する洋書はSOMEDAY ANGELINE。
個人的にもすごく好きな小説でアメリカ生まれのルイス・サッカーという方の作品。
HOLESというディズニーでも映画化されるくらいのベストセラーがあるのですがその著者と同じです。
正直HOLESのほうが認知度が高く日本語訳もあったりとメジャーなところではありますがこのSOMEDAY ANGELINEも本当に素晴らしい作品なのでぜひ紹介させてください!

あらすじ

茶色の段ボール箱に白い本のページ
あらすじ

いつか、彼らは彼女に言うでしょう。
「きっと、よくなるよ」と。
けれども大きな悩みを抱えた小さな天才にとって、その「いつか」は、決して早くは訪れないのです。

アンジェリーンは本のページをめくれるようになる前からすでに読めた。
そして、一度もレッスンを受けずにピアノを弾けるようになった。
けれども、そんなに頭がよくても人生が楽になるわけではない。
学校では意地悪な子たちに「天才変人」と呼ばれ父親もどう彼女の面倒を見ていいのか分からないようだった。

最高の冗談を言う男の子や熱帯魚が大好きな先生と友達になりアンジェリーンにとって予想外の形で人生が変わっていく。

主な登場人物

Free Frogs Athletes photo and picture

Angeline Persepolis(アンジェリーン・ペルセポリス)

8歳の天才少女。6年生に在籍しており、学問に関しては非常に優れた能力を持っているが、その知性が原因で学校で孤立しがち。彼女の母親は幼少期に事故で亡くなり、父親と二人三脚で生活している。


Abel Persepolis(エイベル・ペルセポリス)

アンジェリーンの父親で、ごみ収集員として働く。学歴はないが娘を深く愛し、彼女の幸せを願ってる。アンジェリーンの知性に対しては理解しきれない部分もあるが彼なりに最善を尽くそうとしている。


Miss Turbone(ミス・ターボーン) / Mr. Bone(ミスター・ボーン)

アンジェリーンの同じ学校の教師で、名前が「Miss Turbone」と「Mr. Bone」とで異なる表記がされることがある(理由は読んでもらえばすぐに分かるw)。彼女は熱帯魚を愛し、アンジェリーンと共に教室の水槽を管理するなど、彼女の才能を理解し、支援しようとする姿勢を見せる。


Gary Boone(ゲイリー・ブーン)

アンジェリーンと同じ学校で、通称「Goon(グーン)」と呼ばれている。彼は冗談好きだけど、他の生徒たちからはあまり理解されていない。アンジェリーンとは共通の孤立感を抱えており、次第に友人関係を築いていく。


 Mrs. Hardlick(ミセス・ハードリック)

アンジェリーンの6年生の担任教師で、彼女の才能を理解できず、しばしば厳しく接する。アンジェリーンとの関係は摩擦が多い。


Gus(ガス)

エイベルの仕事仲間で、ごみ収集のパートナー。アンジェリーンとは比較的良好な関係を築いており、彼女の理解者の一人。

見どころ

Free Eiffel Tower Paris photo and picture
  • ユーモア・家族愛・友情・成長 がバランス良く描かれている。

  • 小学生〜中学生だけでなく、大人が読んでも心に響く温かい物語。

  • 「変わり者でも自分らしく生きることの大切さ」をやさしく伝えてくれる作品です。

難易度とボリューム

困難な道は美しい目的地につながる デスクの装飾

英語学習者向けの難易度

1. 語彙

  • 一般的な児童文学レベルの語彙が中心。

  • ただし、アンジェリーンの頭脳を反映して少し難しい単語やフレーズも登場します。

  • 中学〜高校初級レベルの学習者には、辞書を使いながら読めば理解可能です。

2. 文法・文章構造

  • 基本は短めの英文と会話中心の文章で読みやすい。

  • ところどころ複文や比喩表現が出てくるので、文のつながりを意識する練習になります。

  • 会話文は自然な英語で、英語での口語表現や感情表現を学ぶのに最適です。

3. テーマ・内容

  • 理解しやすく、感情移入しやすいストーリー。

  • 「天才少女」「孤独」「家族愛」「友情」といったテーマは、文化的背景が多少異なっても共感しやすいです。

ボリューム

  • ページ数は約 160〜200ページ(版による)

  • チャプターは短めで区切られているため、1章ずつ分けて読むのにちょうどよい長さ(全21章)

  • 初級〜中級者でも、1日1章ずつ読めば1〜2週間で完読可能

学習ポイント

  1. 語彙強化:子ども向けでも知らない単語が出てくるので辞書活用に最適。

  2. 会話表現:自然な口語表現や感情表現を学べる。

  3. 読解練習:短文・複文・比喩の理解で読解力アップ。

  4. ライティング練習:物語を要約して英文で書く練習ができる。

まとめ

  • 難易度:中級者向け(中学後半〜高校生レベル)

  • ボリューム:読破しやすく、1章ずつ学習に使える

  • 英語学習者にとって、読解・語彙・会話表現を総合的に学べる良書です。

感想

まず僕が一番好きなことがプロローグ冒頭、いっちばん初めの言葉が、

Octopus”(オクトパス)

この時点でこの小説は絶対に良いだろうなと確信しました(笑)
アンジェリーンがまだ赤ん坊のころ生まれて初めて言った言葉がそれで冒頭から心を鷲掴みにされちゃいましたね。
要はもうすでに天才の片鱗をみせていて案の定天才でなぜかいろいろなことをもうすでに知っていてみんなが「なんでこんなに物事を知ってるんだ?」という疑問を持っていたけど次第に「この子は天才だから」で片づけるようになった。

8才で飛び級で一気に小学6年生のクラスに参加する事になってそこでも勉強に関しては教えてる担任の先生よりも頭が優れているくらい。それ故にに子供達からだけじゃなくてその先生からもイジワルされていて本当に嫌な先生だなって。
ただやはりまだ子供で親指をおしゃぶりしちゃったり、周りの子供たちと全然合わなくていじめられてめっちゃ本人にとって生きづらい環境だなぁってすごく伝わってくる。

そんなある時学年が一個下の5年生のゲリーと出会ってここから生活が一変する

2人が出会うこのシーンもすごく気に入ってる箇所で普段ジョークばかり言ってるゲリーだけど決して誰も笑ってくれなかった。
だけどアンジェリーンにとってはめちゃツボでゲラゲラ笑っていて2人が仲良くなってく所がマジでホッコリするw

ゲリーもアンジェリーン同様周りから浮いていて友達が1人もいなかった。だけどゲリーの5年生の担任の先生はすごく良い人でゲリーの理解者でもありこの3人のやりとりも良いシーン。

生まれてから一度も海やアクアリウムに行った事がなかったアンジェリーン。それがなんでかっていうのは物語の後半でわかるんだけど父親の心境がすごく伝わってくる所。

あんまここで話しすぎるとネタバレになっちゃうのでこの辺にしておきますが、本当に素晴らしい作品なので是非オススメです!

ベストセラーのHOLESもすごく好きですが個人的にはSOMEDAY ANGELINEの方が好きかもしれません(*´∀`*)

X(旧Twitter)(^^)→@Octopuslifeblog
プロフィールはこちら 

RELATED POST