どうもTOEIC勉強休止中だったけど再開したオクトパスです。
今回紹介する洋書はHOLES。ルイスサッカーの作品でこのブログでは3冊目の紹介。
ディズニーでも映画化されるくらいの有名な作品で世界でめちゃめちゃ売れてるベストセラー作品。
売れるにはやはり理由があるというくらい本当に最高の物語なので紹介させていただきます!
- あらすじ
- 主な登場人物
- ◆ Stanley Yelnats(スタンリー・イェルナッツ)
- ◆ Zero(Hector Zeroni / ゼロ、本名ヘクター・ゼロ二)
- ◆ The Warden(ウォーデン / 所長)
- ◆ Mr. Sir(ミスター・サー)
- ◆ Mr. Pendanski(ミスター・ペンダンスキー)
- ◆ X-Ray(エックスレイ)
- ◆ Armpit(アームピット / ワキガ)
- ◆ Zigzag(ジグザグ)
- ◆ Magnet(マグネット)
- ◆ Squid(スクイッド)
- ◆ Kate Barlow(ケイト・バーロウ)
- ◆ Sam(サム)
- ◆ Elya Yelnats(エリア・イェルナッツ)
- ◆ Madame Zeroni(マダム・ゼロニ)
- 見どころ
- 難易度とボリューム
- オクトパス個人の感想
あらすじ
スタンリー・イェルナッツには呪いがかかっている。
その呪いは、「ろくでなしで、薄汚くて、ブタ泥棒のひいひいおじいさん」から始まり、
代々イェルナッツ家に取りついてきたのだ。
そんなスタンリーは、無実にもかかわらず少年更生施設 キャンプ・グリーンレイク に送られてしまう。
そこでは毎日、一日中、幅1.5m、深さ1.5mの穴を掘ることで“人格が鍛えられる”という。
キャンプ・グリーンレイクに湖はない。
あるのは、途方もない数の穴だけだ。
スタンリーはすぐに、このキャンプがただの更生施設ではないことに気づく。
少年たちが穴を掘らされているのは、ワーデン(所長)が何かを探しているからではないのか?
だとしたら、干上がった湖の下に何が埋まっているというのか?
真実を掘り当てるのは、スタンリー自身だ。
主な登場人物
◆ Stanley Yelnats(スタンリー・イェルナッツ)
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本作の主人公。
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不運続きの少年で、誤って罪を着せられキャンプ・グリーンレイクへ。
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優しくおとなしい性格だが、物語の中で勇気と責任感が育っていく。
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名前が前後対称(Stanley ↔ Yelnats)という点も物語上の象徴になっている。
◆ Zero(Hector Zeroni / ゼロ、本名ヘクター・ゼロ二)
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スタンリーと並ぶ重要人物。
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無口で読み書きができず、周囲から「ゼロ(=何もできない)」とバカにされる。
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実はとても賢く、洞察力も体力もある少年。
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スタンリーとの友情が物語の核。
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彼の過去とスタンリー家の“呪い”が深くつながっている。
◆ The Warden(ウォーデン / 所長)
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キャンプ・グリーンレイクの冷酷な女性所長。
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少年たちに穴掘りをさせる“本当の理由”を隠している。
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表向きは規律を重んじるが、裏では執念深く自分の目的を追う。
◆ Mr. Sir(ミスター・サー)
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キャンプのスタッフ。
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無愛想で強面だが、感情的で短気。
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軍隊口調で少年たちに命令をする。
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ひまわりの種(彼の“禁断の嗜好品”)が物語の小ネタになる。
◆ Mr. Pendanski(ミスター・ペンダンスキー)
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もう一人のスタッフ。
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表向きは親切そうだが、ゼロには冷たく、差別的な一面がある。
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少年たちを見下す態度をよく見せる。
キャンプ Dテントの仲間たち
◆ X-Ray(エックスレイ)
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Dテントのリーダー格。
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小柄で視力が悪いが、知恵はまわる。
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キャンプの“内側のルール”をよく分かっている。
◆ Armpit(アームピット / ワキガ)
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ガタイが大きい。力持ち。
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怖そうに見えるが、意外と素直で情に厚い。
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あだ名はそのまま「ワキの臭い」から。
◆ Zigzag(ジグザグ)
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気が短く、予測不能な行動をする少年。
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名前の通り「ジグザグ」な性格。
◆ Magnet(マグネット)
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手癖が悪く、ものを「吸い寄せるように」盗むためのあだ名。
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気さくでムードメーカー。
◆ Squid(スクイッド)
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ツンツンして見えるが、仲間思い。
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家族についての悩みを抱えている。
その他の人物
◆ Kate Barlow(ケイト・バーロウ)
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百年前に活動した伝説の女盗賊 “Kissin’ Kate Barlow”。
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彼女の過去がキャンプの穴掘りの理由と密接につながる。
◆ Sam(サム)
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100年前、グリーンレイクの住民。
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心優しいタマネギ売り。
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ケイトとの悲しい恋の物語は、本作の核心の一つ。
◆ Elya Yelnats(エリア・イェルナッツ)
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スタンリーの「ブタ泥棒のひいひいおじいさん」。
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呪いの原点を作った人物。
◆ Madame Zeroni(マダム・ゼロニ)
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ゼロの先祖。
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エリアに“山に担いで上るブタ”のアドバイスを与える。
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呪いの始まりにも関わる、物語の鍵となる人物。
見どころ
1. 緻密に張り巡らされた伏線が“全部つながる”爽快感
2. スタンリーとゼロの友情が胸に刺さる
3. 大人も子どもも楽しめるブラックユーモア
4. 重めのテーマを軽やかに描くストーリー
5. 物語全体が“希望”に集約される美しいラスト
『HOLES』は
「伏線・友情・冒険・謎解き・社会性」
が見事に融合した名作で、読み終えたときに不思議な爽快感と温かさが残る本です!
難易度とボリューム
🔹語彙(ボキャブラリー):中級
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会話が多く、シンプルな英語で書かれている
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ただし、穴掘りやキャンプの専門語、スラング、口語表現も出てくる
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rattlesnake, warden, canteen, curse, hallucination, delirium など
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🔹文法(グラマー):中級
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文自体はそこまで複雑ではない
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ただし、過去→現在→過去 と場面が入れ替わるので、時系列の理解はやや難しい
🔹読解スピード:やや速め
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展開が早い
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会話がテンポよく進む
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伏線が多いので、「細かいところを拾えるか」が理解度に影響
🔹英語学習者の体感難易度
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英検準2~2級レベルの人:ちょっと難しいけど読める
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英検2~準1級レベル:スラスラ読める
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多読初心者:前半はやや苦戦
特に、キャンプの生活やゼロの話し方などに慣れるまで時間がかかる
なぜ学習者に人気?
1. 会話が多く、英文がやさしい
→ 難しすぎないのにストーリーが面白い。
2. 章が短く、テンポが良い
→ 多読の練習に最適。
3. 映画版もあり、理解を助けてくれる
→ 映画 → 本 の順で読むとラク。
ボリューム
出版会社によってページ数は変わるかもしれませんが233ページ、50章の構成
オクトパス個人の感想
正直1回読んだだけじゃ伏線の意味を全部理解するの難しかったけど日本語訳もあわせて2回目読んだ時はマジでしびれました。
途中途中で昔話になって最初は「なんでこのタイミングでこの話?」みたいに思ってたけど読み進めて物語の核心にせまるにつれて今までバラバラだったパズルのピース(伏線)が一つ一つはまってくような感覚で最後にはそれらがすべてはまって「そういうことか!!」ってなって脳汁がブッシャーってでまくりです(笑)
映画版もあるんですが個人的には小説を読んでから映画をみるのをおすすめしたい。
映画だけだと伏線の意味がわからなかったりしてこの作品の本来の「伏線がパズルのピースみたいにはまって」の感覚が楽しめないからです。
とはいえ小説はあんま好きじゃないという方は映画だけでも十分楽しめるので全然おすすめです。あのディズニーが作成してる映画ですしw
マジでオススメの1冊なのでぜひ読んでみてください!
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