今回紹介する本は英語が全くの初心者が英語を始めるのに手助けとなる本を紹介します。
・まずは英語0→1だ!
・英語を読めるようになりたい!
・児童小説が好き
と言う方には特におすすめの本です。
いわゆる「参考書」の類では全くありません。この本の特徴をはじめに言っておきますが、この本には一切「文法用語」は出てきません。
学校で習った「3単現のs」とか、「不定詞」だから to +動詞の原形・・・とか、「関係代名詞」がどうのこうのとか一切出てきません。
この本を読んで得られる最大の特徴は「英語を読めるようになるための最低限のルールを教えてくれる」です。
本の著者は、「本書が一冊で英語のすべてが分かるといった本ではなく、英語の世界へ足を踏み入れ、実践の中で英語を学んでいくことを前提とした”準備の書”」と言っています。
運命(笑)はさておき、僕の英語力が全くの0(ゼロ)で、学校で英語を習ってた時はもうジンマシンレベルで毛嫌いしてました。
僕は仕事は大工をやっていますが、学生当時「大工に英語なんてまじでいらねぇ!」
そう思っていて、全く勉強しなかったです。
英語の基礎の「基」の字も知らなかった僕が、今では毎日英語に触れ続けるくらい英語が好きになりました。
その一番のきっかけとなったのがこの本。
それでは、紹介していこうと思います。
「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」
本の構成
全体の内容の構成を紹介
大きく分けて
準備編 練習編 実践・応用編
の構成となっています。
それぞれを要約して見ていきましょう。
準備編
世界で一番簡単な言語
ここではいかに「英語」が数ある言語の中で簡単なのかという説明がされています。
もし「英語」が難しい言語なら、こんなに世界中に広がるはずがありません。
簡単だからこそ、世界中に普及しています。
むしろ日本語の難しさを世界からみたら、めちゃくちゃ難しく、習得するのが困難です。
そんな難解な日本語を読み、書き、話すことができるほどの言語能力のある日本人なら、必ず英語はできるようになるはず。
そう著者は語りかけてくれます。
英語はとにかく、まず「読む」こと
英語を文法の規則書や参考書だけで覚えようというのは、野球をルールブックを読んだだけでうまくなろうと言うのと同じこと。
野球のようなスポーツを子供に教える場合を考えてみましょう。
最初にボールとバットとグローブを渡して、「さあ、野球やれ」と言っても無茶な話です。
かといって、ボールを投げたこともない子供に「インフィールドフライの処理」とか「エンタイトルツーベースの判断」などを語っても無意味。
きちんとした指導者であれば、子供にバットの握り方や、ボールの投げ方、捕り方ーそれと「打ったら1塁に走る」などの基礎的なルールだけをまず教えるはずです。
英語にもこれがあてはまります。
最初に本を読み始める時に、何も知らないのは問題です。
英語にも「バットの握り方」や「ボールの投げ方」程度の基本中の基本の知識が必要。
文のどこに注目して、どこが重要で、どこはおまけなのか、それを見分ける程度の知識があったほうが上達は断然早いはず。
本来英語を学ぶのに必要なのはその程度で、読み始めるまでの「基本の基本」だけ。
この本は「最初の一冊の本をあなたが選び、読み始める」までのお手伝いをしてくれる本です。
・英語を学ぶには「読む」しかない
・学ぶべきなのは「基本の基本のルール」だけ
練習編
この章からいよいよ「英語をどうやって読んだらいいのか」を知ることができます。
中身を紹介
写真①
写真②
写真だけじゃ見づらいので、文字を起こして説明します。
ここが基本でめっちゃ大事なところなので、簡単なメモ書きでもいいので
A → B
こんな感じでメモって(色はなくて大丈夫です)以下の説明をよんでもらえると分かりやすいとおもいます。
英語の基本的な仕組みはたったひとつの図だけで説明できる。(写真①)
AとBという二つの箱と、その間をつなぐ右向きの矢印。「AがBに何かをする」という形の文です。
英文の70~80%はこの形。
そして、どんな長い文でも、どんな複雑な文でも、この形の変形にすぎません。
この本ではこの図のことを「基本形」と呼ぶことにします。
Aの箱
まずは上の図のAの箱に注目してください。
Aは主役の箱です。
文章の中心になる部分が入る、一番大事な箱です。わかりやすいように赤く塗ってあります。
この箱に入るもの、つまり「主役」の例をひとつ挙げてみましょう。(写真②)
the cat scratched Ed.
猫はエドをひっかいた。
Aに入る主役は、もちろん「The cat 」(猫)です。
この箱に入るのは「ひと」「動物」「もの」「考え」などです。
これはまだ憶えなくてもかまいません。
とりあえずAの箱は「主役」の入る箱、と心に留めておいてください。
Bの箱(写真②)
さて、Aが「主役」なら、Bは「脇役」です。
こちらは主役の箱と間違えないように青く塗っておきます。
Bの「脇役の箱」に入るのが、主役が「何か」を行う相手です。
例えばAに「猫」が入っているとして、Bには人間・・・そう、パイ屋さんのエドを入れてみましょう。
「脇役の箱」に入るのも主役と同じ「ひと」「動物」「もの」「考え」などです。
さて、主役の箱には猫が、脇役の箱にはエドが入りました。そして、主役の箱から脇役の箱には矢印が延びています。
これは猫がエドに対して、何かを行ったことを意味しています。
写真②を見てもらうと、猫がエドをひっかいています。
ここでの矢印は「scratched(ひっかいた)」です。
これが英語のもっとも基本となる形です。
1 まず文の主役が誰か(何か)を決めて、それをAの箱に入れる
2 その主役が何をしたのかを考える。
3 「誰に」もしくは「何に」対して、それを行ったのかを決めて、Bの箱に入れる。
・英文の基本的な形はA→Bである。
・矢印は必ず右向き。
・ひとつの文に主役、脇役、矢印は基本的にひとつずつしかない。
実践・応用編
文を読む
写真はあくまで例であって、いきなりこんな長い英文にはいかないので安心してください。
注目してほしいのが、解説の部分です。
この本のもう一つ変わった特徴なのですが、英文に完全な日本語訳は載っていません。
なぜかというと、著書は「英語は英語で理解する」という意図があるからです。
じゃあ、何を解説してくれるのかというと、練習編で紹介した「基本形」に色分けをしたと思います。
Aの箱は「主役の箱」
Bの箱は「脇役の箱」
矢印は「何をしたか」
という感じで色分けされています。
解説では写真の英文を一区切りずつすべて色分けされて解説してくれるので、何が「主役の箱」で何が「脇役の箱」で何が「矢印」なのかわかりやすく解説してくれます。
僕はこの本を何度も何度も何度も何度も読んでます(笑)
はじめはいきなり写真みたいな長い文は無理でしたが、短い文からだんだんと読めるようになっていって、それから長い文を読めるようになってくると英語が楽しくてしょうがなくなりますw
この本全体が解説を通して一つのストーリーになっていて、「ただ英語の読み方を学ぶ本」ではなく、ストーリーを楽しみながら学べるのが面白いところです。
ストーリーをざっくり説明すると、焼き菓子屋のオーナーエドと、でかくて太った猫のドタバタ話で、ちょっぴり感動もある心温まるストーリーです。
「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」の紹介は以上です。
もしこの本を実際に手に取って読んで面白い!!と思ったかたにはさらにおすすめする本があります。
「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」とはまた少し舞台が変わって、
「BIG FAT CAT AND THE MUSTARD PIE」
(ビッグ・ファット・キャット アンド マスタードパイ)
というものから始まり全7シリーズがあります。
これは本格的に絵本小説みたいになっていて、ちゃんと日本語の解説も載っているので、おすすめの本です。
中身はこんな感じ。
ストーリーが終わったあとに解説がついている感じです。
「英語を楽しみながら読む」には最高でした(*’▽’)
いかがだったでしょうか?
これから「英語を勉強しようかな?」と思ってる人の最初の本として本当におすすめできる本です。
この記事や、ブログを通して英語を好きになってくれたなら、本当にうれしく思います!
それでは今回は以上です!!
読んでくれてありがとうございます!
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