今回は英語初心者でも比較的読みやすい洋書
「Boss baby(ボスベイビー)」
の小説本の紹介と映画版の紹介をしていこうと思います。
この作品の映画は小説版をほぼ忠実に再現してる形なので、英語の勉強としては先に読んでから映画をみると良い勉強になります。
この記事を書いているのは2021年12月初旬ですが、同年12月17日に続編にあたる「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」が公開されるので、ざっくりあらすじを知っておきたい方にもおすすめの記事です。
それでは早速紹介していきます!
※この先ネタバレが含みますのご注意ください
Boss Baby ボス・ベイビー
登場人物紹介
ティム
物語の主人公
両親をとても愛していて、弟がくるまでは一人っ子だったので両親からの愛情をひとりじめで満足のいく生活だった。
しかし、ある日ティムにとっては突然弟ができてしまい、両親からの愛情をひとりじめできなくなり弟の存在が嫌になっていってしまった。
しかもこの弟には秘密がありティムの生活が一変していくことになる・・・
ボス・ベイビー
赤ちゃんなのにいきなり黒いスーツにネクタイを着て、両親に抱えられ登場する。
ティムは赤ちゃんなのにスーツを着ているのはおかしいと主張するも両親は気にもとめない様子。
実はこのボスは「ベイビー社」という会社の一員で特別な赤ちゃんだった。
このベイビー社から秘密の任務を遂行するためにティム一家の赤ん坊になっていた。
ティムの両親 テッド&ジャニス
息子のティムと新しくできた赤ん坊ボス・ベイビーを愛している。
世界最大のペット会社「ワンワン株式会社」に勤務している。
ボス・ベイビーの仲間たち
ボス・ベイビーが任務を遂行するために集められた仲間たち。
ボスを助けるために尽力する。
ユージーン
今作の悪役の一人で悪いボス、フランシスの部下
ティムとボス・ベイビーが空港に行こうとするのに邪魔を仕掛けてくる。
フランシス
悪役のボス
「ずっと成長せずに子犬のままでいる子犬」を世界中にばらまいて、世界中の愛される存在をこの可愛い子犬にむけさせようともくろんでいる。
このボスにも実は秘密があり、「ベイビー社」に深い恨みがあるようだ・・・
あらすじ 要約
赤ちゃんがやってきた!
いつもの寝かしつけタイムの時ティムの父親から「ティム、弟がほしくないか?」と聞かれたがきっぱり「いらない。今十分幸せだから」と父の質問を一蹴した。
しかし、ある日ティムの家に赤ちゃんが来て弟ができてしまった!
しかもこの赤ちゃんは普通じゃない、
なぜか黒いスーツに黒いネクタイをしていた。
赤ん坊がきてからは両親のテッドとジャニスは赤ん坊につきっきり。
ティムにかまう暇が全くなくなっていってしまった。
そのことにティムはものすごく不満を抱いてしまい、弟の存在が気に食わなくなっていまっていた。
赤ちゃんの正体はボス・ベイビー!?
あるとき赤ちゃんがいる部屋から電話の音が鳴っていることに気づくティム。
恐る恐る部屋に近づいてみるとなんと、赤ん坊で話せるはずのない赤ちゃんが話していた!
ここでひと悶着あり、ティムは「お前は何者だ?」と問いただす。
赤ん坊は「俺は、ボスだ。」と告げる。
ティムは「ママとパパが愛しているのは僕の方だ!」と言い張るが、ボス・ベイビーはそれは赤ん坊の俺、すなわちボス・ベイビーが来るまではということを言われこの日はなかなか眠れなかった。
ボス・ベイビーたちとの仁義なき戦い
ボス・ベイビーは両親の前では普通の赤ん坊を演じていた。
ティムは、両親が赤ん坊が普通じゃないことに気づけば追い出すに違いないと思いその証拠を探ることに。
この日、ティムの家には「お遊び会」と称して赤ん坊とその両親たちが遊びにきていた。
ここに集まった赤ん坊たちもまた話す事ができて、ボス・ベイビーを助けるために集められていた。
親たちが見てない隙にこのベイビーたちは何やらミーティングをはじめました。
この状況を見ていたティムは密かにテープレコーダーを用意していて、赤ちゃんたちが話せるはずもないのに話している状況を証拠としてこっそり記録しています。
それに気づいたボス・ベイビーたちは、その証拠となるテープレコーダーを奪いかかる!
てんやわんやした後、結局テープは車にひかれて壊れてしまう。
ボス・ベイビーたちと死闘を繰り広げた後、ティムは赤ん坊相手にいじめていたと親たちに勘違いされて、お仕置きをうけるはめに。
ティム外出禁止令
ティムは母親から外出禁止を言い渡された。
ティムにとって初めての外出禁止。
それはまるで檻の中で閉じ込められている気分だった。
ティムはものすごく落ち込んでいた・・・
そこへボス・ベイビーがティムのもとにやってきて衝撃の真実を打ち明ける
ボス・ベイビーは「ベイビー社」の社員だった!
秘密を教えてやろうと、おしゃぶりを手渡されそれをしゃぶるとなんと目の前の風景がぐにゃりと歪んで、今いる所とは別の時空へと弾きだされた。
なんとたどり着いたのは空の上の雲
そこには巨大なビルが建っていた。
ここでは赤ちゃんが会社を経営してるとティムは聞かされる。
赤ちゃんは全てここからくるのだとボス・ベイビーはティムに告げる。
普通の赤ん坊はおしゃぶりをしなくなった時点でこの会社のことを忘れてしまうそうだ。
しかし、ほんの一握りの選ばれた赤ん坊だけが最高の名誉ある任務に就くことができる。
この会社で働いてる赤ちゃんたちは大人にはならない。
何故なら”スーパーミルク”を飲んでいるからだ。
この特殊なスーパーミルクを飲んでいると永遠に大人にはならない。
ティムは会社内を見学させてもらっていると、とある巨大な円グラフを見せられる。
その円グラフには「世界で愛されているものの割合を示している。問題は、世界で愛されているものの中で、子犬の割合がどんどんふえているからだ」とボス・ベイビー。
本来なら人間の赤ちゃんが円グラフの大半を占めていなければならないのに、子犬の割合が60%ほどに増えて、赤ちゃんの割合は25%ほどになってしまったことが問題だ。
そして、ボス・ベイビーの任務は新しい子犬の正体を探ること。
もしこの任務に成功すれば会社は救われボス・ベイビーは伝説の社長たちの仲間入りが果たせると息巻いていた。
とそこへ、ボス・ベイビーの上司がなにやら話をしています。
「テンプルトン家へ送り込んだボス・ベイビーから何か報告は上がってきた?」
「分かりません」
「あなたはクビ!『ペット大会』まであと2日なのよ。成果を上げなきゃボス・ベイビーもクビにしてやるわ!あの野郎のオムツを引き裂いてやる!」
これを側で聞いていたボス・ベイビーは慌てておしゃぶりを引き抜いて元いた部屋に戻されていた。
ティムと取引
ティムはボス・ベイビーがクビになると聞いて喜びます。
さんざん両親たちの愛情取られていたからです。
しかし、ボス・ベイビー「もしクビになってしまったらスーパーミルクを貰えなくなってしまい、ずっとこの家で暮らす羽目になるんだぞ。」
それでは親の愛情を独り占めできないティムは困ってしまうと思い、ボス・ベイビーの任務を手助けることとなります。
作戦開始!
ティムとボス・ベイビーは両親が働いている「ワンワン社」で”お仕事参加の日”のイベントがあることを知ります。
この会社に二人で潜り込めば何か手がかりが得られるに違いないと、二人は仲が良いフリをして親をだまし、会社に連れってもらうことに。
会社に到着した二人は、「関係者以外立ち入り禁止」と書かれたドアを発見。
「あそこだ!新発売の子犬の秘密ファイルはきっとあそこにある!」
二人はなんとか部屋にたどり着きファイルを手にしようとすると・・・
なんと二人は罠にかかってしまい、床が抜け落ちて捕まってしまいます。
フランシス・フランシスの陰謀
落ちたところにおかれた椅子に見事にはまると、すぐに自動的にシートベルトが締まった。
後ろ向きにおかれている肘掛け椅子がクルリと回転して、ティムとボス・ベイビーと顔が合う。
実はこの男、ボス・ベイビーの憧れの存在だったフランシス・フランシスだったことが判明。
フランシスはかつてベイビー社で働いていて、有能でやり手だった彼はすぐにトップに昇進し誰からも尊敬される存在だった。
しかし、スーパーミルクの効き目が効きずらい体質だったらしく徐々に年を取ってしまうことに・・・
会社の役員の人たちは、あっさりと後任を用意した。フランシスよりも若い後任を。
そして、フランシスは会社をクビになってしまい、スーパーミルクも取り上げられ地上で暮らせと言い渡され地上へ送りこまれることに。
ベイビー社がフランシスを裏切った。彼はこの時からベイビー社に復讐を誓っていた。
彼の計画はこうだ
「決して大人にならない子犬を想像してみろ。永遠に子犬のままで居てくれるんだぞ。世界中でこの子犬を発売するとどうなると思う?誰もが子犬のかわいさに魅了され、誰も人間の赤ん坊など欲しがらなくなるだろう。ざまあみろ!ベイビー社は破滅だ!」
ベイビー社にとって世界でもっとも愛されていなければならないのは「赤ん坊」です。
もし、この「愛」が子犬たち取られてしまえばベイビー社は会社として成り立たなくなり潰れてしまいます。
これこそがフランシスの陰謀。
今度行われる「ペット大会」で何かを企んでいるようだ。
ベビーシッター・ユージーンとの闘い
ティムとボス・ベイビーの両親はフランシスの会社で働く社員。
両親はこの「ペット大会」のサポートとして、フランシスに連れていかれてしまいます。
二人は当然お留守番を言い渡され、フランシスのお兄さんであるユージーンをベビーシッター兼監視役として家に置いていきます。
両親がフランシスに何されるか気が気でないティムは、「ペット大会」が行われるラスベガスに行くことを決意。
そしてボス・ベイビーは新製品の子犬の発売を阻止するために二人は再び協力しあい、ユージーンを出し抜いて空港にたどり着き、ラスベガスへと向かいます。
新製品発表!
ラスベガスに降り立ったティムとボスは「ペット大会」の会場へと急いだ。
会場に入ると、中は熱気に包まれていた。
「わが社は新しい子犬を発売します。すべての大陸、すべての国で!」
フランシスは壇上でマイク片手に興奮気味にしゃべっている。
ティムとボス・ベイビーは壇上のフランシスのすぐ後ろに、両親を発見。
両親は何やらハートの形をした大きな箱の扉をふたりで開けようとしています。
フランシスは演説を続けます。
「大きくならない子犬を想像してみてください。永遠にかわいい子犬のまま。一生涯、愛し続けられるペット。それが、”フォーエバー・子ワンコ”!」
とそこで、この会場にいるはずのない兄のユージーンがいることにフランシスは気づきます。
ユージーンに気づいた後、すぐにティムとボス・ベイビーに気づく。
そして両親もティムとボス・ベイビーに気づき「いったい何が起きているのです?」とフランシスに詰め寄るも、フランシスはふたりを強引にハート形の箱に押し込め、扉を勢いよく閉めて鍵をかけてしまった!
フランシスはそのまま舞台裏へ退場。
フランシス・フランシスとの死闘
ティムとボス・ベイビーは二人を助けようとフランシスのもとへと向かう。
再びユージーンのお邪魔をかわし、フランシスのもとへと急ぎます。
フランシスを追っていると何やらとてつもなくでかいロケットを発見する。
このロケットは新製品の子犬を世界中にばらまくために用意されていたものだった。
打ち上げ台の下に、フランシスがやってくるのが見えた。
両親を閉じ込めたハート形の箱を、ロケットの下に転がしている。
「ママたちがロケットの下に!助けに行かなきゃ!」とティム。
あともう少しで打ち上げ台というそのときに、今度は目の前にフランシスが現れた。
フランシスと死闘を繰り広げる二人・・・
そしてなんとか勝利するも落ち着く暇はありません。
「発射1分前」
打ち上げ装置のアナウンスが聞こえてくる
「ヤバイ!早く止めないと!」ロケットの下には箱に閉じ込められている両親がいて危険!
ロケットの下に着くとロケットの中には子犬がぎっしり詰め込まれていた。
ボス・ベイビーは「あのレバーハンドルだ!」といい、ティムはボスを思いっきりロケットに向けて投げつけた!
ボスはレバーにたどり着くとすぐに解放してやり、その子犬たちの勢いのおかげで両親が閉じ込めれていた箱が押し出されてロケットの危ない所から離れることに成功。
しかし、ロケットにはボス・ベイビーが残されています。
ティムはすぐにボス・ベイビーを迎えにいきますが、なんとこのタイミングでスーパーミルクの効果が切れてきて普通の赤ん坊になってしまう!
ティムはボスに向かって両手を差し出して「飛び降りて!」と言うも、ボスの意識は普通の赤ん坊になってしまっていて、言う事を聞いてくれません。
「あと15秒」
「ウェーーン、ウェーーン」
ボスがギャン泣きを始めた。
ティムは決意した。唄おう。とっておきの歌を。
♪♪♪~~♪♪
いつもティムのパパとママが唄ってくれるあの歌を赤ん坊に歌ってあげるとボスは泣き止み、ティムは「おいで」と大きく手を広げてあげるとボスはティムの腕の中に飛び込み危機を乗り越える。
お互いに望んでいた結果のはずだった
二人は互いに望んでいたことが達成された。
ティムはボスが家からいなくなることで、両親の愛情を独り占めできること。
ボス・ベイビーは、会社で昇進して念願だった角部屋のオフィスがもらえる。
「お互い望みは叶ったわけだね」
「ビジネスの世界で言う”ウィンウィン”だな」
お互いに満足な結果になったはずなのに、心から喜べないのはなぜなんだろう?
こんなにさびしいのはなぜなんだろう?
そう心に疑問に思いながらも二人は別れる。
ベイビー社から”記憶処理員”が派遣されて、記憶を赤ちゃんがいたところだけを抜き取り両親は完全に忘れてしまっていた。
ティムだけはそれを拒み、ボス・ベイビーの記憶を残しておくことに。
ティムは両親の愛を独り占めできてるはずなのに、心から満足することができなかった。
そこでボス・ベイビーに手紙を書いて送り、それを受け取ったボス・ベイビーは再びティムのもとへ・・・
おまけと感想
まずは映画の主題歌である歌をどうぞ♪
この曲ものすっごく優しい感じで聞いてて癒されます(*´з`)
英語版の中身はこんな感じで書かれています。
感想
オズの魔法使いと違って、小説版と映画版で比較するとほとんど小説にそって作られているのでとてもいいです。
私は長男なのでティムの気持ちがめっちゃわかります。
今まで自分だけ親の愛情を受けていたのに、妹ができてからはそっちに親の注意がいってしまってばかりで寂しく感じたものです。
この作品の最大の見所はやはり最後ティムがボスベイビーに手紙を送るところです。
あれだけはじめはいがみ合っていたのに、協力して困難を乗り越えてお互いの望みを果たします。
しかし、望みを果たしたはずなのにティムは「何か」が満たされず、その「何か」に気づいてボスに手紙を書くのですがこの内容がマジで泣ける。
もろいんで涙腺崩壊ですw
英語の小説版では別れ際にボスがタクシーに乗せてもらうシーンの所でボスが、
「Tim, thanks for everything.」
そして続けてティムが、
「you’re welcome」
というシーンが一番好きなのですが、映画ではセリフがなくて最後見つめ合ってる感じでした。
私が英語を勉強を始めて間もないころに読み始めた洋書の1冊でとても思い入れ深い作品です。
「Training wheels」という言葉が小説ででてくるのですが、はじめは意味が分からずに読んでいました。
小説を読んだあとに映画をみたら、自転車の補助輪のことか!と感動したものです。
続編の映画が公開されると聞いて、ちょうどブログをやっていたのでこうやってまとめてみました。
この記事を通して「ボスベイビー」の魅力を伝えられてれば幸いです。
ちなみにボスベイビーはアマゾンプライムで見えるので是非見てください(^^)
日本語版小説はこちら
英語版小説はこちら
英語を始めてみたい方、学び直したい方はこちらの記事
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